当院での予防接種について

当院では、生後2か月~始まる乳幼児の定期接種ワクチンは完全にカバーしております。(B型肝炎・肺炎球菌・Hib・クアトロバック(4種混合)・ロタリックス、BCG、1歳からの定期接種(水筒・MR・おたふく)・小児の日脳・DTワクチン・成人向けにインフルエンザワクチン、および肺炎球菌ワクチン・子宮頸がんワクチン(自費・公費 4価ガーダシル・9価シルガード9)・A型肝炎ワクチン(自費)・メナクトラ(髄膜炎菌ワクチン)・帯状疱疹ワクチン(自費 ・公費 不活化ワクチン・生ワクチン)含めて黄熱病以外のほぼ全てのワクチンに対応しております。希少な、かつ冷蔵が必要な一部の特殊なワクチンは返品不能なため事前入金をお願いしております。
※インフルエンザ以外の予防接種をご希望の方は、事前にお電話にてお問合せ・ご相談ください。お待ちしております。
予防接種とは
予防接種は、細菌やウイルスなどの病原体からつくったワクチンを接種することによって特定の病気になりにくくし、また、たとえその病気になったとしても軽く済むようにします。
ワクチンは、感染症の原因となる各種の細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらを無毒化したりしてつくられます。これを注入することによって、体内に抗体*をつくらせ、接種以後、当該感染症にかかりにくくし、また重症化を防ぎます。
*抗体:病原体と結合し、それを体内から除去するように働くたんぱく分子。
任意予防接種itock料金表
お電話にてご予約を受け付けております。在庫の関係もございますので、ご来院前に一度ご連絡いただけますようご協力の程、よろしくお願い致します。
なお、インフルエンザワクチン以外、返品不可となります。
2025年5月1日から改訂
ワクチンの種類 | 価格(税込) |
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MR以外は2~7営業日で納品可 | #前金・返品返金不可 |
電話予約可。インフル以外返品不可 | itokc税込価格2025 |
4種混合(DPT-IPV):発売終了 | 10,000円 |
5種混合(DPT-IPV) クイントバックnew | 20,000円 |
BCG | 9,000円(R7改訂) |
B型肝炎(ビームゲン)・A型肝炎(エイムゲン) | 7,500円(R7改訂) |
DT(ジフテリア・破傷風) | 6,000円(R7改訂) |
Hib(ヒブ):発売終了 | 7,000円 |
MR(小児優先)※ | 10,000円(R6改訂) |
おたふく | 7,000円(R7改訂) |
RSV(アレックスビー)不活化 60歳~ | 26,500円# |
水痘 | 11,000円 |
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)#2回 | 22,000円(X2) |
成人肺炎球菌PPSV23価ニューモバックス | 7,500円 |
肺炎球菌20価(プレベナー20)new | 12,000円 |
4価HPVワクチン(ガーダシル:男性) 3回 | 16,500円(X3) |
9価HPVワクチン(シルガード9) 3回 | 30,500円(X3) |
日本脳炎 | 8,000円(R7改訂) |
はしか(麻疹)単独:発売終了 | 5,500円 |
風疹単独:発売終了 | 5,500円 |
破傷風 | 5,500円(R7改訂) |
ポリオ単独 | 8,500円 # |
狂犬病ワクチン# 3回(Day1,8,-21か28) | 15,000円(X3)# |
髄膜炎菌ワクチン(メンクアッドフィ)# | 23,800円 |
ロタ1価(ロタリックス2回打) | 13,000円 |
ロタ5価(ロタテック3回打)# | 9,000円# |
インフルエンザワクチン
インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスへの感染による疾患で、発症すると38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。併せて普通の風邪と同じように、喉の痛み、鼻みず、せきなどの症状も見られます。お子様では痙攣や中耳炎、稀には急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している方では肺炎を併発するなど、重症化するケースがあります。
インフルエンザワクチンの接種で予防
インフルエンザを予防する有効な手段の一つに、流行前のワクチン接種があります。
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行するので、それに対応するために、予防接種も毎年行う必要があります。
インフルエンザワクチンの接種時期
インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。日本では、インフルエンザが例年12月~翌3月頃に流行するので、毎年10月下旬~12月に接種するのが適切でしょう。
*2015年から、インフルエンザワクチンは、A型2株、B型2株を含む4価(4種混合)ワクチンになりました。
肺炎球菌ワクチン
肺炎とは
肺炎とは、主に細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染して炎症を起こす疾患です。呼吸器の防御機能が病原微生物を排除できなかった場合や、病気やストレスなどのために免疫力が落ちている時など、つまり感染力が防御力を上回った際に、病原微生物が上気道から下気道、そして肺にまで入り込んで感染し、肺炎になってしまうのです。
がん、心臓病に続いて、肺炎は日本人の死亡原因の第3位を占めています(厚生労働省:人口動態統計(確定数)2013年)。高齢者*や慢性疾患を持っている方などは肺炎にかかりやすく、しかも治りにくい傾向がありますので注意を要します。
*肺炎によって亡くなる方の約95%が65歳以上となっています(厚生労働省:人口動態統計(確定数)2013年)。
肺炎球菌ワクチンの接種で予防
肺炎を予防するためにできることの一つに、肺炎球菌ワクチンの接種があります。
肺炎の原因菌で最も多いと見られるのは、肺炎球菌です(成人の肺炎の20~40%は、この菌が原因と言われます)。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます(※すべての肺炎を予防できるわけではありませんので、ワクチンを接種したからといって油断はしないでください)。
5年以上の間隔を空けて接種
接種は、1年を通していつでも可能です。ただし5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みが強く出るケースがありますので、再接種を希望される方は、5年以上の間隔を空けてください。接種の年月日は、忘れないようにメモに残しておきましょう。
また、接種した部位が赤くなったり、腫れたり、熱を持ったり、痛むことがありますが、通常は2~3日で治まります。その他、熱っぽい、だるいなど、体調に変化が生じた場合は、すぐにご相談ください。
インフルエンザワクチンとの併用接種
インフルエンザワクチンの接種を併せて行うことは、肺炎予防の強化につながります。そのため、肺炎の予防には、肺炎球菌ワクチンだけでなく、インフルエンザワクチンの併用接種が推奨されています。
成人用肺炎球菌ワクチンの接種が奨められる人
- 65歳以上の方
- 養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている方
- 慢性の持病をお持ちの方(呼吸器疾患(COPDなど)、糖尿病、慢性心不全、肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患など)
- そのほか(病気や免疫抑制療法のため感染症に罹りやすい状態にある方、脾臓摘出などで脾臓機能不全のある方など)
*日本呼吸器学会「成人市中肺炎診療ガイドライン」(2007年)/「医療・介護関連肺炎診療ガイドライン」(2011年)より
※平成26年10月から、高齢者を対象とした成人用肺炎球菌ワクチンが「定期接種」(「予防接種法」に基づき、市町村が実施する予防接種)となりました(定期接種の対象となる方は、生年月日により毎年異なります)。対象期間内に、市町村の契約医療機関や保健所で接種を受けると、「公費の助成」が受けられます。
詳細については、お住まいの市町村にお問い合わせください。
予防接種を受けられない/注意が必要な方
- 熱(37.5℃以上)のある方
- 重い急性疾患を起こしている方
- 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液疾患などで治療を受けている方
- ワクチンに含まれる成分(鶏卵や安定剤など)に対するアレルギーのある方
- 予防接種後2日以内に発熱や発疹、じんましんなど、アレルギー症状が出たことのある方
- これまでに痙攣を起こしたことがある方
- 過去に免疫不全の診断がなされている方、また先天性免疫不全の近親者がいる方 など
※上記内容に当てはまる項目のある方や、何か心配なことのある方は、ご相談ください。
※接種は、事前に「予診票」をよく読んでから受けるようにしましょう。
予防接種後の注意点
予防接種後の30分程度は、接種を受けた医療機関にそのまま留まるか、医師とすぐに連絡が取れるようにしておきます。接種部位に異常反応が現れたり、体調に変化が生じたりしたような場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。
また、接種部位は清潔を保ち、接種後24時間は体調が変化する怖れがありますので、過激な運動や過ぎた飲酒は控えるようにしてください。