ピロリ菌検査・除菌について
ピロリ菌関連の問い合わせについて
お問い合わせの多いピロリ菌検査、除菌について
胃カメラとの関連、自費、保険診療についてポイントを列挙してみました。
こちらもご覧ください。
- ①保険診療においては規則上、ピロリ菌の検査、除菌をするには、おおよそ半年以内に胃カメラを行う事が必要です。また胃カメラの検査直後に胃がんや食道がんがない事、内視鏡所見で慢性胃炎が存在することを医師が確認し、かつピロリ菌検査、そして除菌が必要と判断した場合に検査可能となります。小児は少なくとも不可。超高齢者はcase by caseです。
- ②当院では、上部内視鏡検査のご相談には随時応じております。お電話での上部内視鏡検査は、平日は、ほぼ毎日空きがあれば予約可能です。ぜひご相談ください。
- ③ピロリ菌の検査や除菌の適応は、最終的にはピロリ認定医が診察してから決定します。この為、お電話での問い合わせに対しては、決定的なことは断言できません。結局、最終的には診察・面接・医師の判断・説明などが必要なので、まずは外来診察予約をお取りください。それが我々胃腸科専門医・消化器専門医・外科専門医・内視鏡専門医・ピロリ認定医の役割であり、電話での問答には限度がございます。
- ④胃カメラを施行した同日に、ピロリ菌の検査、当日判定、説明、同日除菌薬開始までは多くの場合、可能です。もちろん最終的には、既往、内服やアレルギーなどにより、検査方法は何が妥当か、除菌が問題ないかを医師が判断すべきであり、診察・検査後に決めます。
- ⑤保険適応は胃カメラ後であれば、ピロリ菌検査、1次、効果判定、必要なら2次除菌、効果判定まで、有効な保険証があれば保険適用ができます。効果判定は、約2ヶ月後以降となります。2次除菌の効果判定まで一連の流れで行う必要があります。(例えば1年以上空いてしまった場合は、内視鏡検査の再検査を挟む必要があるかもしれません。)
- ⑥効果判定の時は、内服により検査方法が変わります。内視鏡検査施行、もしくは除菌薬お渡しの時に、医師から説明・ご案内をしております。内容を忘れてしまった場合などの問い合わせに対しては、以下を踏まえて思い出してください。
以下効果判定での重要事項
- ①呼気検査では当日は食事抜き、そのほかは便中抗原検査となります(専用容器をこちらで診察時にお渡しするので、この容器にて便を採取して御持参ください)。通常の効果判定はその2つのどちらかで可能です。内視鏡検査を再検査する場合は、そこでも可能(迅速ウレアーゼ、培養、生検)ですが、通常は除菌の効果判定だけでは内視鏡検査は必要ないため、やはり呼気検査(ユービット検査と言います)か、便中抗原検査で行うことが多くなります。
- ②上記検査のどちらにするかは、内服薬の内容によります。3週間以内の内服で胃酸を抑える胃薬(H2ブロッカーやPPI)の内服、喫煙後、食事後6-8時間以内では、呼気検査は不可となります。
- ③基本的に、どちらの検査もかなり正確です。結果は数日で判明し、一週間後以降にお伝えができます。郵送や電話での説明は行いません。ご本人が外来に来院して、説明を受ける事が必要となります。
(各種専門医・より専門家の方からみて、何か記述のおかしなところがあれば伊藤まで直接に御連絡ください。適宜改訂してより良いものにしていきたいと考えております。御指導、宜しくお願いいたします。)
2019-1-11 初版 文責 院長 伊藤